死霊むせび泣く声
第11章
11
「おはようございます」
「ああ、おはよう」
俺は社のフロアに入ると、いつもの仕事場である企画部へと向かう。
疲れた体を引き摺ったままだ。
あの霊の啜り泣きに、血の水は一体何だったんだろう……?
俺自身、いぶかしまざるを得なかった。
やはりあのマンションは霊が取り付いていて、霊媒師のお払いぐらいじゃ収まらないと思い始めている。
俺は出社してすぐにパソコンを立ち上げると、合間に給湯室でコーヒーを淹れた。
俺の勤務している会社は、基本的にコーヒーや紅茶は飲み放題だ。
お茶代は給料から天引きされているので、その分飲まないと損なのだった。
俺はコーヒーを淹れ、熱かったので氷を浮かべて、スプーンで掻き回す。
給湯室を出て、パソコンを立ち上げているデスクへと向かい椅子に座ると、キーを叩き
「おはようございます」
「ああ、おはよう」
俺は社のフロアに入ると、いつもの仕事場である企画部へと向かう。
疲れた体を引き摺ったままだ。
あの霊の啜り泣きに、血の水は一体何だったんだろう……?
俺自身、いぶかしまざるを得なかった。
やはりあのマンションは霊が取り付いていて、霊媒師のお払いぐらいじゃ収まらないと思い始めている。
俺は出社してすぐにパソコンを立ち上げると、合間に給湯室でコーヒーを淹れた。
俺の勤務している会社は、基本的にコーヒーや紅茶は飲み放題だ。
お茶代は給料から天引きされているので、その分飲まないと損なのだった。
俺はコーヒーを淹れ、熱かったので氷を浮かべて、スプーンで掻き回す。
給湯室を出て、パソコンを立ち上げているデスクへと向かい椅子に座ると、キーを叩き