初恋

「…ごめん。俺も由が好きなんだよ」
「……。」


啓太は何も言わなかった
ただうつむいていた。
啓太と仲がよい由を取るなんてなかなか難しい事だと思う。
でも、俺は負けても良い

由が幸せなら…

天川と一緒…
その事が有り得なくって…
その事に関してボォッと考えていた

俺由に嫌われてんのに。
「じゃあ、ライバルだな。どっちが勝っても負けても恨みっこなしな。」

最初に話し始めたのは天川だった。
その言葉で我に返った。


「おう…」


それしか言えなかった。