引っ込み思案な恋心。-1st
―――――
――
1年4組。
扉の前の表示を確認して、私は教室のドアをそっと開けた。
すでにクラスの半分くらいの人がいるみたいで、話し声がざわざわ聞こえてくる。
黒板を見ると、座席表がマグネットで止めてあった。
…どうやら、出席番号順みたい。
私はちょうど、ど真ん中辺りの位置。
真ん中の左側の列の、前から3番目。
とりあえずそこに向かい、静かに席に座った。
カバンを机の上に置いて、改めて周りを見回してみる。
…やっぱり知らない顔ばかり。
たまに知ってる顔を見たと思ったら、男子だし。