おしゃべりな百合の花
「ごめんなさい。私も愛してる…だから『殺してくれ』なんて言わないで…」


 泣きながら伝えると、龍一に抱きついた。






 ベッドの上で、また龍一に口を優しく塞がれているにも関わらず、美百合の喘ぎ声は、容赦なく漏れ聞こえる。


「噛んで…」


 龍一がそう言うと、美百合は目を硬く閉じて、顔を横に振った。


「ここだろ?」


 美百合が一番感じやすい場所を龍一が突くと、


「う~~~」


 と声を漏らして、結局美百合は、また龍一の手を噛んだ。


 美百合は龍一の手を振り払い、


「バカ、変態!!」


 怒って龍一の厚い胸板を、ポコポコ両手で殴った。

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