おしゃべりな百合の花

 寝室のベッドに美百合を乱暴に投げつけると、信也は美百合に跨るように、その上に覆いかぶさった。


 ブラウスのボタンを外すことなどせず、信也が乱暴に開くと、薄青の水玉模様のブラが露わになった。


 ブラウスのボタンが飛び散り、そのうちの一つが床に落ちて弾んだ。


「お前はガキか。」


 嘲笑し、信也は美百合の両手をその頭の横で押さえ付け、手の自由を奪った。


「やめて!無理!キモい!離して!」


 美百合はそれでも足をジタバタさせ、全力で暴れた。


「クソアマ…」


 信也が右手を大きく振り上げた時、


「坊ちゃん、彼女に嫌われちゃったかな!?」


 背後で声がし、信也は振り返った。


 龍一が、ムカつくほど涼しい顔で、信也を見下ろしていた。


「てめぇ…何で…??」
 

 慌てて応戦しようとするが、自分の銃はベッドサイドの小灯台の上に置いてある。

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