letter~母へ~

僕らって変態?

「なあ、お前今日いける?」


男子児童が僕のことを誘う。


そいつの名前は五十嵐健。


「いけるけど」


「うちにな、今エロビデオあるんだけど見に来るか?」


「行くー!!」


僕は元気良く答えた。


「樹は?お前は行かねえの?」


健が樹ちゃんに聞いた。


「ゴメン、今日英語教室あるから」


樹が申し訳なさそうに断った。


健はこんな、心と身体が矛盾した僕や樹でも他の人と同じように接してくれるいい奴だ。


知らないだけかもしれないけど……。


「健くんー♪私たちも行ってもいいー?」


愛莉と沙耶が健の元へやって来た。


「ああ、いいよ」
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