letter~母へ~
男になれる!?
―春。
出会いと別れの季節。
そんな中、僕は中学一年になっていた。
―放課後。
いつもの放課後ならバスケ部の僕は部活動をしているのだが、屋上でダルくてサボっていた。
てゆうか、性同一性障害ってなんだよ……。
僕はこの事がかなり気になっていた。
「あれ、あさちゃん」
「樹ちゃん」
久しぶりに樹ちゃんの顔を見た。
「部活は?」
「サボった。樹ちゃんは?」
「入ってない」
「そうなんだ」
何気に平凡すぎる会話。
「ねえ、今日暇?」
「暇……かな?」
「じゃあ僕ん家で遊ぼうよ」