letter~母へ~


ただ、あまり喋ったり関わらないだけだった。


だからと言って弱い者いじめするヤツは許せない。


「お前ら何やってんだよ」


僕が声を出来る限り低くして怒鳴った。


悪ガキどもはびくびく怯えている。


女に怯えている男って情けなっ、なんて思って思わず笑みがこぼれてくるけど必死にこらえて、


「4vs1なんて卑怯じゃんか!!それにコイツ手ェ出すな!!」


「「「「ごめんなさい!!」」」」


悪ガキどもは泣きながら逃げて行った。


「大丈夫か?」


「僕は平気。ありがとう」


樹が優しく微笑みながら言った。
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