悪魔に恋した私。
8話...お前はオレの
自動販売機で缶コーヒーを買って飲みながら学校に向かった
校庭には朝練をしている人たちの姿がちらほらあったけど
まだ玄関は開いていなかった
「ふぅ〜寒っ!」
制服のポケットに両手を突っ込んで
ガラスのドアに寄り掛かって玄関が開くのを待っていると
「あの〜…藤井さん?」
丸刈りでユニホームを着た野球部の男の子に横から声を掛けられた
「……何か用?」
年下?同級生?それともクラスメイト?
野球部ってみんな丸刈りだから全員同じに見える
「あの、実は……1度だけ……相手をしてほしくて……」
って顔を赤くして下を向いた。
「相手?何の?」
「その………セッセ…ク………ス」
「ねぇ、ガム持ってない?」