悪魔に恋した私。
13話...悪魔との旅行
─3番線に電車が参ります。
独特な声のアナウンスが駅構内に響いた。
「眠い〜ダルい〜重い〜」
両手でカバンを持ちよろよろと階段を下りて電車が来るホームへと向かう
・・・
2人分の荷物を詰め込んだカバンはスゴく重い…。
「奈々佳ちゃん!手繋ごう!?」
よろよろと歩いている私に嬉しそうに手を差し出すバカ犬
「手を繋ぐ前に男ならカバン持て!!」
普通なら男が持つでしょ!?
どうして私が荷物持ち!?
「ヤダよ重いもん。
それにじゃんけんで負けた奈々佳ちゃんが悪いんじゃん」
そう、確かに荷物持ちじゃんけんで負けた私が悪いよ
だ・け・ど!!
「男と女は筋肉量が違うんだよ!?
私はか弱い女の子なの!!」