悪魔に恋した私。
「奈々佳ちゃん細いもんね〜…
でも俺だって重いもん!!」
「わっ私だって重いもん!!」
“お願いだから持って!”
と願いを込めてポチを見詰めると
「わかったわかった」
呆れた様に笑いヒョイっと軽々荷物を持った。
私に荷物持たせたのって
「わざと?」
「わざと?何が?」
ってニヤニヤしてる
絶対わざと荷物持たせたんだ…。
「性格悪っ…」
「じゃんけんに負けた奈々佳ちゃんが悪いんじゃない?」
「はぁぁあ!?」
─間もなく発車いたします。
「あっ!発車しちゃうよ!早く!」
私の手を掴み電車に乗り込んだ。