悪魔に恋した私。
鍵がないと部屋に入れない…
財布も鞄の中だからどこにもいけない……
だからといって戻って麻生から鞄を返してもらう気力はない
マンションのエントランスを出て
「ポチぃーー!!」
大声を出して周りを見渡した
……………。
「いないか、」
ベタなドラマじゃないんだから呼んだところでポチが現れるわけないよね、
「はぁ~ぁ…グスッ」
鼻をすすってマンションの外階段に腰を下ろした
今日はこのまま野宿…?
「寒っ…」
カラダを震わせて制服のジャケットに顔を沈めた
こんなことになるならマフラーして出れば良かった…。