悪魔に恋した私。
iPodで音楽を聴きながら駅へ続く道を歩いていると
「なっなかちゃ〜ん!!」
前からポチが両手を広げて走って来た。
…………待ち伏せしてたんだ?
「………うっざ」
クルッと一回転して来た道を引き返した。
「奈々佳ちゃん?
そっち駅じゃないよ!?」
ポチが私のカバンを引っ張って引き留めた。
「アンタがいるからそっちに行きたくないの
カバン離して!!」
「ねぇ!奈々佳ちゃん!
カラオケに行かない!?」
「行かない!!」
「じゃあマクドナルド行こう?」
「太るからいい
私バイトの面接に行くんだから」
「バイト!?そうなんだ!
じゃあ行こう!!」
ポチは私の肩からカバンを取ると
駅の方へとスタスタ歩いて行った
私…バイトの面接があるって言ったよね!?