悪魔に恋した私。
「ただの貧血…大丈夫だから…肩…触らないで……」
頭を押さえながらゆっくりと立ち上がった。
「マンションまで送って行くよ、
ほら、俺の腕に掴まって?」
腕に掴まらせようとするから
「いい、平気…大丈夫」
断って一歩歩き出したけど
─ドンッ
「……きゃっ」
今度は人にぶつかって床に尻もちをついた。
「痛ぁ!!」
顔を上げるとヤンキー風な男が立っていた。
「何だよ。」
はぁ?何だよ?
「何だよじゃねーよ!
ぶつかったんだから謝れ!!!」
「はぁ?」
ポケットに両手を突っ込み
睨んできた
「そんなん怖くねぇよ!
いいから早く謝れ!!」
「すみません!!」
「はっ?」