悪魔に恋した私。
──────────
───────




─産婦人科




受付を済ませて待合室のソファーに座っていると



お腹の大きい妊婦さんがお腹を擦りながら順番を待っている姿が目に入って



一気に不安になった





「大丈夫だからね…。」




ポチは私の肩を抱いて右手を握ってきた



ゴツゴツしてて大きなポチの手に私の手はすっぽりと収まってしまう





……一応…男の子なんだ……。




何故か手に感心してしまった。






手を見詰めてぼーっとしていると




「藤井さん、診察室へどうぞ」



看護婦さんに名前を呼ばれた



「はい……」




手を握ったままポチと2人で診察室に入った






< 87 / 351 >

この作品をシェア

pagetop