恋愛:時間 (短)
「つーばーさー♪」
「なぁにぃ?」
昼休み。
やっぱり私はつばさの所へ向かった。
「詳しく教えてよ!!」
「は?何の事?」
「コンビニの人だよ~」
つばさは、はいはい!と言うような顔をした。
こっから私の質問攻めが始まる。
「何才ぐらいの人?」
「え~?…20代前半…かなぁ?」
「髪型は?」
「…そんなよく覚えてないし!」
それからもいろいろと聞いたけど、有力な情報は得られなかった…(チッ)
わかった事は、
背が高い。
髪は茶色。サラサラ。
火曜日の夜にいる。
それだけだった。
井出のコンビニは私の家から自転車で20分はかかる。
そんな簡単には行けない距離。
つばさは毎週火曜日に塾があるからコンビニに寄れるらしい。
……会いたいなぁ…
なんて…
思ってばっかり。