この青空を君へ。



いつも抱えていたクッション
どれもペアの食器たち
旅行に行った写真
君との思い出が溢れた部屋に君だけがいない


少し強いシャンプーの香り
毎日当たり前に聞いた声
抱き締めたときの温もり
全て覚えてるのにもう感じることが出来ないね


何をすれば良かったのか
何が過ちだったのか

何も分からない僕が、君という花にトゲを持たせたね

きっと今僕が出来ること
それは君がずっと枯れないように
ただ空から雨を降らせ
ただ空から陽を照らして


いつも君が笑っていますように
僕以外の誰かがそばにいても
ただ君の幸せを空に願うから
この想いは消さなくていいですか





< 13 / 63 >

この作品をシェア

pagetop