この青空を君へ。

ミサトの話はこんな内容だった。


私が泣きながらお店を出た後、すぐ追い掛けようとしたミサトの肩をたたいた亮。

「俺が行く。」と行って亮も店を出てしまった。ミサトたち女子メンバーは私を心配してあたふたしてたけど、亮以外の男子メンバーはそうじゃなかった。


「あんな空気読めない子ほっといてみんなで飲もうよ。」
悠二が発したこの言葉に女子ぶちギレ。


「私たちの大切な友達にあんな子とは何よ！帰る！」
といって、女子メンバーは全員お店を出てしまったらしい。


お店を出て少し歩くと、お店に戻ろうとする亮と出くわした。


亮は手帳に自分の連絡先を書き、ミサトに渡したそうだ。
「あの子に渡してくれないかな？もしよかったら連絡してって伝えて。俺、ちゃんと謝りたいし、誤解だって伝えたいから。」


ミサトは亮の真剣な顔に、きっと嘘はついていないと感じでメモを受け取ったらしい。