この青空を君へ。
痛みの先に。
私にとって元樹は本当に『青空』だったんだ。

会うのはいつも夜で、暗い空が広がっていたけれど。

私の心の雲が少しずつ晴れていくのを感じていたんだ。



私はふと手紙の最後の方に「20時」という文字を見つけた。


20時。

何月何日の?
どこに?


・・・


元樹に会いたい。
会いたい。会いたい。


私ができることはただひとつだけだった。



彼を20時にいつもの場所で待つこと。



家に戻ってシャワーを浴びて着替えた頃、雨は止んでいた。
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