この青空を君へ。
「何で何も言わないのよ！なんで、もっといろいろ聞かないの？さっき私は亮の前で、アンタのことひどい風に言っていたのに、なぜもっと責めないの？」

「それに、あんたを傷つけた亮とこっそり会ってることも、なんで聞かないの？
なんであんな奴と会ってるんだって私を怒らないの？そういうのが一番辛いって
千春分かってる・・・？」


いつの間にかミサトは泣いていた。
涙を絶えず流しながら、ミサトは溜まっていた気持ちをすべて吐き出していた。
真剣に思いをぶつけてくれるミサトを見て私の目からも涙が流れていた。


「ゴメンね、ミサト・・・傷つけてごめん。私、自分の気持ちを伝えるのがうまくなくて・・それに、ミサトを傷つけたくなくて何も聞けなかった。でも、今これだけは伝えたいっていう気持ちがあるの。それは・・・ミサトのことが大好きで、一番の親友だって思ってるってこと・・・」


「千春・・・」

ミサトは余計泣き出した。
まるで子供のようにワンワン泣いた。そして私はそんなミサトを抱きしめ、
静かに涙を流しながら「ゴメンね、ゴメンね」とずっと謝っていた。



ミサトが少し落ち着いてから、これまでいろいろ話していなかったことをお互い語り始めた。


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