この青空を君へ。
「はい、じゃあ作戦会議に入ります」なんてミサトが真剣に言うもんだから、私は久しぶりに声を出して笑った。

ミサトは私に優しい言葉なんかかけない。
でも、彼女は誰よりも私を心配してくれている。


ミサト的作戦会議は約1時間も続いて終了。
「じゃあまた明日ねー」と言って帰り始めた頃には空は赤から夜の色に染まりかけていた。




家に着いたと同時に携帯が鳴る。
(ん?メール?)

『明日はこの前着てたあのワンピで来なさい』
・・・ミサトからのメールだった。
まったくどこまで私のこと心配してんだか。

『はいはい、りょーかーい』なんていい加減に返信したけど、わくわくしながら服選びするような気持ちにはまだなれないし、正直なところ彼女のメールに助けられたみたい。

なんか最近、気遣ってもらってばっかだ。
私が彼女にしてあげられることは何かないかな?


(そうだ!明日は引き立て役頑張ろう)

そう思うと、明日の玉の輿合コンだってやる気が出てきて、決戦(ミサト談)に備えて少し早めにベッドにもぐりこんだ。
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