days.

告白

放課後、掃除もそこそこに、友人に別れを告げつつ教室を後にする。
そして非常階段に到着。どうやらまだ彼女は来ていないようだ。
「好きだ。いや違う、つ、付き合ってほし…あ゛ぁもぅッ!好き…」

「え?誰を??」

「うわぁぁッ!!!」

後ろにまさかの彼女登場!!
あまりの緊張に気付かなかった!!

「人の顔見て驚かないでよ失礼な!!」

「いやそぉいぅつもりじゃ…」
「それで誰が好きだって?w」

「それは…。それは、オレ、沙耶香ちゃんの事が好きなんだ!!薄々わかってたかもしれないけど、好きだ!!付き合って欲しい!!」

「…はい//」

「ほんとに!??」

「うん…//」

「しゃぁあ!!!」

今まで退屈だと思っていたこの世界が、一瞬にして変化した、そんな瞬間だった。
この世にこんなにも嬉しい、心躍るような事があるのかと、感じられた。

秋の夕空から放たれる光は、2人の頬を真っ赤に染めていた。それはまるで、空が2人を祝福するかのようであった。
< 9 / 23 >

この作品をシェア

pagetop