青い瞳
「海奈、なんか用事でもあるのか?」
私の顔を覗き込んで悲しい表情で見つめてきた。
うっ゛!!
ずるい!!そんな顔で見つめられたら、NOとしか答えられない。それを分かって海迩はこんな事をしてくる。
「…っ…用事はないよ…」
「俺と学校一緒に行くのは嫌か?」
そりゃもちろん嫌ですとも……
だけど、
「…嫌じゃないよ。」
なんて呟く自分。
「良かった!!俺、海奈に嫌われたらどうしていいのか分かんねー。ずっと俺の傍にいてくれよ?」
傍って…………
家近いから、すぐ傍にいるじゃん。