青い瞳
「うん…」
そう言うと…海迩は微笑んで私の頭をポンッと叩いた。
「そこの女。…海奈は俺と一緒に居たいみたいだから、邪魔すんなよ。」
勝ちほこったかのように華を見ている。
いやっ…待って。
一緒に居たいとか一言も言ってないんですけど…。
でも、私には海迩を拒めない理由がある。小さい頃からずっと一緒に育ってきた幼なじみ。家も近いからよく遊んだりしていていた。
けど…あの時、私は海迩から全てを奪ってしまった。