あなたが愛しくて...



「...わかった...」


雄平は息をついて、まるで子供にするかのように、頭を撫でてくる。



「綾は...望だよな。」


「望もっ...いるの?」


「・・・同じ3-3の朱里ってやつ。よく咲とつるんでる。」


・・・なんだ...彼女いるんじゃん。なんかムカつく。


「あ゙〜もうっ教室行ってくる。」



雄平が苦笑いをしている。


「ちょっと〜置いていかないでよ-!」


綾が慌ててついてくる。



「ねぇ-!!莉子知ってたぁ?望と裕也って綾たちと同じクラスなんだよ-!!!」


「・・・嘘でしょ?」


―嘘だ。だってあんなに目立つ人がいるなら覚えてるはず...



「本当だよ〜!あんまり学校来てなかったみたいだけど!綾たちも教室にいること少ないから入れ違いになってたのかなぁっ?!」



「今日は...」


「来てるってぇ〜」


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