あなたが愛しくて...
・・・綾。
ってことは...莉子も同じ学校なのか。
「だから行こうよ〜!!」
「っしゃぁねぇな。」
あいつがいるなら...
莉子に会えるなら、面倒な学校でも行ってみようと思った...
「ゆう〜!!超久しぶり〜!!」
咲...一応俺の女。
女なんて誰でもいい。
そう思っていたから、
来るもの拒まず、去るもの追わず。
でも今は莉子...
お前を手に入れたい。
「咲。」
「なぁに?」
香水の匂いを振り撒きながら、猫なで声を出す。
他のやつから見れば、咲だって十分可愛いだろう。
「別れないか俺ら。」
ばっとこっちを見る咲。
「なんで!?・・・他に女でもできたの!?誰!!!」
うるせぇ、、
だからヤなんだよ。
「・・・考えとけ。」
咲から離れて久しぶりに自分の教室へと入る。
「・・・いねぇじゃん。」
確か同じクラスだと望は言っていた。
「まだ来てないのかなぁ?」
遅れて教室へ入ってきた望
「朱里か。」
苦笑いをして頷く。
こいつも俺と同じタイプ。
「綾ちゃんのこと本気だからね、、、俺。」
珍しく真面目な顔をする望。
「まぁ〜別れるにはまだ時間がかかるけどね。」
「だな。」