ナミダボシ
◎改築
「みんな渡ったか?プリントに書いてある通り、説明会があるから必ず家族の人に渡すように。じゃ、SHR終わり」
担任はそれだけ言い、教室を出て行った。
同時にクラスは大騒ぎ。
勿論あたしも例外ではなく、すぐさま親友の丘崎秋香(オカザキ シュウカ)ちゃんの所へ向かった。
「ちょ、秋ちゃん!! 何これ、ありえなくない!?」
「まぁ、常識ではありえないけど。…いいんじゃない?」
「秋ちゃ~ん…」
秋ちゃんは楽しそうに、ニヤニヤしながらそう言った。
あたしはもう一度プリントに目を通し、一つため息をついた。