水音
†運命の足音†
【COOL Cats】
あたしは、この店が大好き。
とても、居心地が良かった。
快の帰りが遅くなる時なんかは、勤務が終わっても店やバーに入り浸っていた。
お姉さんみたいな紗季さんと年下だけどお兄ちゃんみたいな健太くん。
だとすると、コウさんは…
パパかな?
この街にきて半年。
優しい人達と大好きな物に囲まれて、楽しかったし、あたしの存在をやっと見つけた気がしてた。
けれど、快とは少しずつ溝が出来ていたのかもしれない。
他人同士が一緒に住むのだから小さなケンカは仕方がない。
それに、あたしにはもう快しかいないと思い込んでしまっていたから、大抵の事は許してしまえた。
それは些細な事…
食べ物の好き嫌いが多い事、
ギャンブルが好きな事、
仕事のグチばかり言ってる事…
だけど、どうしても気になる事があった。
それは、いつまでも元カノの写真を飾っていた事だ。
ハブラシや化粧品は捨てたけど、写真はコルクボードに貼ったまま…
あたしとの写真も貼ってくれたけど、決して元カノの写真ははがさない。
「いいじゃん。今は別にただの友達だし!友達との写真貼ってダメなワケ?」
あたしはそれ以上何も言えなかった。
この時すでに、あたしはダメな女になっていたのかもしれない。
あたしは、この店が大好き。
とても、居心地が良かった。
快の帰りが遅くなる時なんかは、勤務が終わっても店やバーに入り浸っていた。
お姉さんみたいな紗季さんと年下だけどお兄ちゃんみたいな健太くん。
だとすると、コウさんは…
パパかな?
この街にきて半年。
優しい人達と大好きな物に囲まれて、楽しかったし、あたしの存在をやっと見つけた気がしてた。
けれど、快とは少しずつ溝が出来ていたのかもしれない。
他人同士が一緒に住むのだから小さなケンカは仕方がない。
それに、あたしにはもう快しかいないと思い込んでしまっていたから、大抵の事は許してしまえた。
それは些細な事…
食べ物の好き嫌いが多い事、
ギャンブルが好きな事、
仕事のグチばかり言ってる事…
だけど、どうしても気になる事があった。
それは、いつまでも元カノの写真を飾っていた事だ。
ハブラシや化粧品は捨てたけど、写真はコルクボードに貼ったまま…
あたしとの写真も貼ってくれたけど、決して元カノの写真ははがさない。
「いいじゃん。今は別にただの友達だし!友達との写真貼ってダメなワケ?」
あたしはそれ以上何も言えなかった。
この時すでに、あたしはダメな女になっていたのかもしれない。