水音
そんな時、健太クンにあるホームページを教えてもらった。

「地元のヤツが作ったんだけど、結構オモシロイょ!いろんな情報載ってるし!」
「ホントだ!あっ!ウチの店のコトも書いてあるぢゃん!」
「あぁ!それはオレが書いたの☆宣伝にもなるしぃ」

何気なく覗いたホームページ。
あたしは掲示板のページをみてみた。


【今夜遊べる女の子いない(*^^*)?】

なんとなく、嫌な予感がする。
女の勘だけど…
よく快が使う絵文字だ…

あたしはその掲示板に書き込んでみた。

【アタシひまだょぉッ(;´д`)淋∪ぃの(/_;)゚。遊ぼッ☆】

あたしは普段使わない程カワイイ感じで打った。

【まぢかァ?じゃあ、今夜10時に港で会わん?】


てか、早っ!?

もう、会う約束!?

ホントに快…?

だけど、まぢかァってのもよく快が使ってる。


複雑な想いがこみあげてくる…


【いぃよ!ぢゃあ、10時に港とでねッ(゚∀`*)】


書き込みしてすぐに、携帯のバイブが鳴った。


〔今日も友達と飲みだから!泊まりになるかも?〕


快からのメールだった。

あたしの疑問は確信へと変わっていった。

どうしよう…?

本当に快なんだろうか?

快だったとして、彼を騙すことになる。

でも、それ以前にあたしが騙されてる。

真実を知ったとしてその後は?

もう、終わる事になるかもしれない。

だったら、騙されたままにしようか?



あたしの中がぐちゃぐちゃになっていく。

だけど、知られずにはいられなかった。

真実を…








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