水音

帰宅し、快に報告した。



「降ろすんでしょ?」



返ってきたのは、あまりに残酷な言葉。


「えッ?あたし産みたいよ?」

「ゴメン。降ろしてくれない?」




ナンデ……?



次の瞬間あたしの目から涙が溢れていた。


「あたしの中に赤ちゃんいるのに…っ」

快にエコー写真を投げつけた。

悲しかった。

喜んでくれると思ったのに…



この子は望まれない子?


誰に否定されても、快だけには認めて欲しかった。








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