水音
『幸せ』だよね?


赤ちゃんはいなくなったけど、快は出会った頃と同じように優しいし。



「悠奈が好きだよ」





変わらずに投げかけられる愛の言葉…



何故か心に聞こえなくなった。



「あたしも好き…」







何故か息苦しい。





あたしの言葉とは違うような感覚……






赤ちゃんがいなくなって、あたしの心もどこかへ流されてしまったのだろうか?
そんな気さえする…




だけど、あたしには快しかいないんだ。


快が運命の人なんだ。






そう想うしかなかった。




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