水音

あの頃の優しい快の姿はどこにもなかった。


「快…止めてよぉ…」


あたしの声が虚しく響く。
視界がぼやける。



だけど、これはあたしが壊したのだ。

快との幸せをあたしが壊したのだ。



あたしを乱暴にする快。


あたしは固く目をつむって、終わるのを待つしかなかった。






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