甘い甘い恋

「触んな…!」

雷哉はあたしの手を跳ね退ける。

「いった。何すんのよ。」

あたしは雷哉を睨んだ。

「雷哉、今のはダメだろ。」

彰が言う。

「そうだぞ…」

「謝りなさい。」

次に遥くんと瑠衣くんが言う。

あたしは心配しただけなのに手を跳ね退けられた。

結構傷ついた。

「…いいよ。暑さで倒れた雷哉を心配したあたしが馬鹿だった…!」

あたしはそう言い残すと保健室を冷却シートを持ったまんま飛び出した。
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