甘い甘い恋
第二章

動き出す心


「美嘉…美嘉っ…!」

あたしは非常階段に座っていた。

そしたら雷哉があたしの名前を呼んで廊下を走っていた。

「…雷哉?」

あたしは一生懸命走っていた雷哉を呼び止めた。

「…美嘉…ゴメンな。俺はただ恥ずかっただけなんだ…」

雷哉は斜めに俯きそう言った。
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