甘い甘い恋
つまり、スカートをはいているあたしの膝は冷たくて普通だった。
黒のハイソックスをはいてるけど太ももの部分はさすがに隠れないので風はすごくあたる。
「…今日だけだからね。ひざ枕してあげるの…」
そう言うと雷哉は今までみたことのないきらびやかな笑顔をまた見せた。
「サンキューな…」
雷哉は一言だけ言うと何分かしてから寝息が聞こえた。
寝顔を見るといつも憎まれ口をたたく雷哉には見えなかった。
とても温厚な優しい奴に見えた。
雷哉もいいとこはあるんだね…。
素直に追いかけて謝ってくれたし。
冷却シートが役割を果たしたのか雷哉の表情は元に戻って来た。
あたしのひざ枕のおかげもあるかな…?
と一人で少しうかれていた。