甘い甘い恋

美嘉×雷哉



「…何で着いてくんのよ。」

あたしは瑠衣に婚約者がいることにショックで走り出した。

後ろからなぜかわからないが雷哉が着いて来た。

「…何でって心配だから。お前が瑠衣に婚約者いることを知って傷ついて死なれたら困るからな。」

「…馬鹿にしないで。」

あたしは腹立たしかった。

瑠衣がいないとお前は自殺する。

そう言われてるみたいで嫌だった。

「…瑠衣はあたしを追って来ない…」

それにまた涙が出た。

悲しかった。

さっきまであたしを大好きって言ってくれてた瑠衣が追って来ない。

もう嫌いです。

そう言われてるみたいだった。

「…瑠衣にも考えがあるんだ。わかってやれ。」

雷哉はあたしの頭をぽんっと叩いた。

「…わかってるよ。瑠衣は特別なんでしょ?」

「…」

そう言うと雷哉は表情を曇らせた。

「…何で特別なの?」
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