甘い甘い恋
「瑠衣。美嘉が来てるぞ。」
雷哉がリビングに入り言う。
「わかりました。すぐ行きます。」
僕は急ぎ足で玄関に向かう。
「瑠衣!あたし今炊き込みご飯作って来たの!」
ニコニコ笑う美嘉さんにつられて僕も頬が緩む。
やっぱり僕は美嘉さんを幸せにしたい。
そう思う。
「ありがとうございます。とてもおいしそうですね。」
僕もニコリと美嘉さんに笑みを返す。
「…瑠衣…婚約発禁する…の…??」
美嘉さんが心配そうに聞く。
「しますよ。僕が愛してるのは美嘉さんだけだから。」
だきっ…。
僕は炊き込みご飯を持っている美嘉さんをひたすら抱きしめた。
どこか遠くに行ってしまいそうだったから…。
美嘉さんも抱き寄せてくれた。
それだけで幸せになれた。