甘い甘い恋

「これ食べてね!!」

美嘉さんは僕から離れた。

「わかりました。感想伝えに行きますね。」

僕がそう言うと美嘉さんは微笑んだ。

「ありがとう♪部屋で待ってるね!!」

バイバイ!

そう言い美嘉さんは隣室に入って行った。

僕はずっと美嘉さんの背中を見ていた。

不安そうな顔で婚約発禁なことを聞いて来た。

美嘉さんは僕を必要としてくれてる。

期待に答えて美嘉さんの傍にずっといたい。

そう思えた。

「…湊〜炊き込みご飯もらいました。」

僕はリビングで生け花をしている湊に炊き込みご飯を差し出す。

「んー…ここは…百合の花か?いや…」

湊は生け花に魂を吹き込んで僕の話を全く聞いていなかった。
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