甘い甘い恋

「…雷哉わ??」

そう言えばいつもいる雷哉がいない。

「…先行った気がした。確か日直?忘れた。」

彰はそう言った。

日直…か…

前まで皆で一緒に学校行ったり昼食食べたりで楽しかった。

でもあたしが瑠衣と付き合った瞬間皆バラバラになった気がした。

あたしが…あたしが皆の前に現れたから…

あたしがあの日興味本意で瑠衣たちの部屋の前に立ってたから…

あたしが仲良しでいつも一緒だった4人をぶち壊した…。

“ブチコワシタ”

頭の中でぐるぐる回る。

「…余計なこと考えんなよ。」

彰は感づいたかのようにあたしに言った。

あたしは考え過ぎたのかな…


わからないよ…

わかんない…
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