甘い甘い恋

「…瑠衣もホントは学校行きたいんだよ。でも湊に認めてもらえるまで頑張るって昨日言ってた。」

「…」

あたしは彰が言った言葉を理解するのに時間がかかった。

あたしたちを認めてくれてない人はやっぱりいたんだ…。

あたしはそれに悲しくなった。

「…湊はさ、根はいいやつなんだ。でもちゃんと厳しいとこもある。」

彰は湊って言う人の事を話し出した。

「…うん。あたしは人間だもん…それは変えられない。」

あたしは彰を見つめる。

「学校着いたぞ。」

彰はあたしに言った。

「今日は違う男??見ないうちに美嘉ちゃんは大きくなったね♪」

「…伊吹先輩…」

あたしの目の前には昨日瑠衣と雷哉にボコボコにされた伊吹先輩がいた。

「…美嘉に何の用?」

彰はあたしの前に立つ。

彰なら知らないふりして通り過ぎれるはずなのに。
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