甘い甘い恋







ガラッ!!!

瑠衣の病室に入った。

真っ白な病室。

カーテンが風で靡いていた。

「あなたが…美嘉さん??」

あたしは4人よりとても大人っぽい人に話かけられた。

「…はい…」

あたしがそう言うなりその人は土下座をした。

きっとこの人が湊さんなんだろうと思った。

「…あたしの方が悪いんです…あたしが…あたしが全部悪い…んです…。」

あたしは湊さんの前にしゃがみ込んだ。

「…それは違う…俺が…人間とヴァンパイアが恋出来る訳がないって…でも美嘉さんを見たら…出来るんじゃないか…こんな心優しい人となら……認めてやればよかった……」



そういい湊さんはあたしに土下座をする。

一向にやめようとしなかった。

「…土下座…やめてください…」

あたしは湊さんに手を差し延べた。
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