甘い甘い恋

夏はやっぱり嫌いだ。

日光も強いし。

紫外線も強い。

日に焼けるとあとで色々手入れがめんどくさい。

あたしはそう思っているけど日焼け止めは塗らずに外に出た。

日差しがあたしを照り付ける。

あたしは手に持っていたタオルをうちわがわりにパタパタと扇いだ。

三角公園はアパートを出て少し行ったとこにある。

あそこは普段子供達の遊び場になっていた。

だからあたしと雷哉がいたら不自然かもしれないな。

そう思った。

三角公園に着きあたしは辺りを見回す。

雷哉はまだ来ていなかった。

雷哉が呼んだのに。

そう心の中で思った。

ブランコに腰を下ろす。

いつもなら賑わっている公園が今日はなぜだか寂しい。

子供達が遊んでいないとこんなに広いんだ…

って一人思った。

ジリジリと焼き付ける日差しは山の麓に隠れだした。

オレンジ色をした夕日がバトンタッチをして次に現れる。

とても綺麗だった。
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