甘い甘い恋
瑠衣…
俺だって…
「…ちくしょ……っ」
ダンッ!!!
俺は近くにあったごみ箱を蹴っ飛ばした。
ふざけんなっ...
「…雷哉?かっかすんな。」
俺は遥に止められた。
「…かっかしたくなる。瑠衣ばっか不幸で…悩んでたのにいつも俺らの前ではヘラヘラと明るく見せて…」
くそっ……
俺がそういうと遥は俺にティッシュを渡した。
「…男が泣いてんな…そんなに泣いたら瑠衣に失礼だろ。」
遥はそう言った。
俺は遥からもらったティッシュで涙を拭いた。
「…俺だって…悲しいんだ…じゃあな…」
遥はそれだけ言い自分の部屋に入って行った。
一瞬目に一粒の光が見えた気がした。
遥も泣いたんだ…
俺はまた部屋に戻った。