甲子園の奇跡
約束が成立した所であたしは本題に入った。
「新入生歓迎会の部活紹介、あの時、諒大もいたの?」
「いたよ。心達が見てるとこからは見えない影に隠れてたけど」
あはは、と諒大は小さく笑って、缶ジュースの残りをぐい、と飲み干した。
「じゃあ…マイクで話してたのは?」
諒大がいたかいないかなんて全然問題じゃない。
本当はこれが聞きたかった。
「マイク?恭亮(キョウスケ)だ。うちのエースで4番で主将だよ。倉内恭亮-クラウチ キョウスケ」
「エースって背番号は?」
「エースったら1番だろ」
「だよね!」
呆れ笑いをしながら返す諒大に、あたしはごまかし笑いをしながら答えた。
倉内先輩―――
やっぱり、あなただったんですね。
センバツでエースナンバーをつけてた人は。
「新入生歓迎会の部活紹介、あの時、諒大もいたの?」
「いたよ。心達が見てるとこからは見えない影に隠れてたけど」
あはは、と諒大は小さく笑って、缶ジュースの残りをぐい、と飲み干した。
「じゃあ…マイクで話してたのは?」
諒大がいたかいないかなんて全然問題じゃない。
本当はこれが聞きたかった。
「マイク?恭亮(キョウスケ)だ。うちのエースで4番で主将だよ。倉内恭亮-クラウチ キョウスケ」
「エースって背番号は?」
「エースったら1番だろ」
「だよね!」
呆れ笑いをしながら返す諒大に、あたしはごまかし笑いをしながら答えた。
倉内先輩―――
やっぱり、あなただったんですね。
センバツでエースナンバーをつけてた人は。