甲子園の奇跡
「心ちゃん、まだいたんだ?」
いちゃ駄目ですか?と心の中で突っ込みながらも、あたしは笑顔で返した。
「倉内先輩こそ、早く帰って体休めて下さいね。無理しちゃ駄目ですよー」
倉内先輩は「そうだね」と小さく笑って、くるりと背を向け小走りに走っていく。
そこには彼の帰りを待ちわびて、嬉しそうに笑顔で微笑む女子生徒。
倉内先輩の彼女、凛さん。
彼女がいたんだ。
それも仕方ないと思ってる。
だって野球部のエースで主将、その上、カッコいい。
彼女がいないなんておかしいもの。
あたし?失恋して落ち込んでるんじゃないかって?
諒大にも聞かれたんだけど、落ち込むとか心が痛いとかは感じなかった。
なんだろ。
彼女がいるって知って、あたしの中にあった倉内先輩への気持ちも消えて無くなったような…
逆に仲良さそうにしてる2人、倉持先輩と凛さんを見てるとあたしも彼氏欲しいなーと思ったくらい。
いちゃ駄目ですか?と心の中で突っ込みながらも、あたしは笑顔で返した。
「倉内先輩こそ、早く帰って体休めて下さいね。無理しちゃ駄目ですよー」
倉内先輩は「そうだね」と小さく笑って、くるりと背を向け小走りに走っていく。
そこには彼の帰りを待ちわびて、嬉しそうに笑顔で微笑む女子生徒。
倉内先輩の彼女、凛さん。
彼女がいたんだ。
それも仕方ないと思ってる。
だって野球部のエースで主将、その上、カッコいい。
彼女がいないなんておかしいもの。
あたし?失恋して落ち込んでるんじゃないかって?
諒大にも聞かれたんだけど、落ち込むとか心が痛いとかは感じなかった。
なんだろ。
彼女がいるって知って、あたしの中にあった倉内先輩への気持ちも消えて無くなったような…
逆に仲良さそうにしてる2人、倉持先輩と凛さんを見てるとあたしも彼氏欲しいなーと思ったくらい。