Promise at Christmas
あれから4日間、俺は精力的に仕事に励んでいた。

まるで頭の中にある何かを振り切ろうとするみたいに。


引継ぎ業務に今まで世話になった人への挨拶廻り。

家に帰れば引越し準備に追われ、毎日徹夜状態だった。


この日は同僚の真崎に無理やり誘われ、送別会という名目の合コン。

俺に気を利かせてと言った所だろうが迷惑な話だ。


この合コンを企画した真崎の為にも、俺は話が途切れてしまわぬよう相手に適当に相槌を打ち、愛想笑いを繰り返す。

隣では全身を流行りのブランド、完璧なファッションに身を包んだ女が俺の腕にぎゅっとしがみつき、恐ろしいほどの猫なで声を出しながら甘えてくる。

苛立ちを通り越して笑えてきた。


盛り上がっている周りを尻目に2次会も出席せず、俺はそのまま場を後にした。
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