Promise at Christmas
それから20分後。

俺と未来は近場にあるラーメン屋でラーメンをすすっていた。


店内はカウンター席のみの狭い店だが、屋台のアットホームな雰囲気をかもし出している。

俺のすぐ横には常連らしき客の姿。


熱々のラーメンに息を吹きかけ、冷ましながら口に運ぶ。



「でもどうしてラーメンなの?」

「どうしてだろうな。俺が食べたかったから?」

「嘘だあ。だって前に遥ちゃん言ってたもん。元気がない時はラーメンに限るって。暖かい物を食べたら元気になれるんだよね?」

未来はふんわりと、とても嬉しそうに笑う。


「そんなこと言った?」

「言ったよ。でもあたし何かがあった訳じゃないんだよ」
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