Promise at Christmas
「帰るの?」
斜め向かいの席から、俺に声を掛けてきたのは同僚の真崎 翔吾(マサキ ショウゴ)
真崎とは同期入社で親しくなり、お互いに仕事の悩みを言い合える仲。
彼の頑張っている姿を見ると"自分もやらないと"という気持ちになり、やる気を奮い立たせてくれる存在でもある。
「一条。今日みんなで飲みに行こうって言ってたんだけど、どう?」
真崎に誘われ、俺は少し間をおいて考えたが、右手に持っていた携帯電話に視線を落としはっとする。
「悪い。これから妹を迎えに行かないといけないんだ。また誘って」
俺の断りの言葉を聞くと、真崎はまたかと呆れ顔で溜め息を吐く。
「このシスコン!妹が可愛いのは分かるけどその断りの言葉は聞き飽きたって。たまには付き合え!」
「ほんとごめん。今度埋め合わせするから」
未だぶつぶつと何かを言う真崎を置き去りにして俺は会社を後にする。
「あと1週間しかないんだぞ!」
真崎の大きな声を背中に聞きながら…。
斜め向かいの席から、俺に声を掛けてきたのは同僚の真崎 翔吾(マサキ ショウゴ)
真崎とは同期入社で親しくなり、お互いに仕事の悩みを言い合える仲。
彼の頑張っている姿を見ると"自分もやらないと"という気持ちになり、やる気を奮い立たせてくれる存在でもある。
「一条。今日みんなで飲みに行こうって言ってたんだけど、どう?」
真崎に誘われ、俺は少し間をおいて考えたが、右手に持っていた携帯電話に視線を落としはっとする。
「悪い。これから妹を迎えに行かないといけないんだ。また誘って」
俺の断りの言葉を聞くと、真崎はまたかと呆れ顔で溜め息を吐く。
「このシスコン!妹が可愛いのは分かるけどその断りの言葉は聞き飽きたって。たまには付き合え!」
「ほんとごめん。今度埋め合わせするから」
未だぶつぶつと何かを言う真崎を置き去りにして俺は会社を後にする。
「あと1週間しかないんだぞ!」
真崎の大きな声を背中に聞きながら…。