Promise at Christmas
-12月24日-
クリスマスイブ。
起きてすぐ飲み物が欲しくなり1階に下りると、これから出かける所なのか綺麗に身支度を整えた智帆の姿。
「お兄ちゃん、あたし出かけるから」
「あ、そう」
「そう、じゃなくて。家にお兄ちゃんしかいないんだから、出かける時は戸締りしていってね」
寝起きの頭でぼんやりと考えながら、俺は薄目で智帆の顔を見た。
未だはっきりとしない頭の中。
昨日は夜中からヤケ酒と称して、部屋で朝まで飲んでいた。
その後も部屋の片付けをしたりと、結局眠りに就いたのは朝の10時過ぎ。
「ずっと寝てたの?もう夜だよ。こんなんで明日から大丈夫なの?」
智帆の口うるさい所は母親にそっくりだ。
「分かった分かった。もういいから」
いい加減うんざりしながら俺は投げやりに返した。
「そろそろ行くから」
背中を向け、部屋から出て行こうとする智帆。
「あ、それと…」
しかしくるりと振り返って再び何かを言おうとする智帆を見て、まだ何かあるのかと言わんばかりの表情で俺は顔をしかめた。
クリスマスイブ。
起きてすぐ飲み物が欲しくなり1階に下りると、これから出かける所なのか綺麗に身支度を整えた智帆の姿。
「お兄ちゃん、あたし出かけるから」
「あ、そう」
「そう、じゃなくて。家にお兄ちゃんしかいないんだから、出かける時は戸締りしていってね」
寝起きの頭でぼんやりと考えながら、俺は薄目で智帆の顔を見た。
未だはっきりとしない頭の中。
昨日は夜中からヤケ酒と称して、部屋で朝まで飲んでいた。
その後も部屋の片付けをしたりと、結局眠りに就いたのは朝の10時過ぎ。
「ずっと寝てたの?もう夜だよ。こんなんで明日から大丈夫なの?」
智帆の口うるさい所は母親にそっくりだ。
「分かった分かった。もういいから」
いい加減うんざりしながら俺は投げやりに返した。
「そろそろ行くから」
背中を向け、部屋から出て行こうとする智帆。
「あ、それと…」
しかしくるりと振り返って再び何かを言おうとする智帆を見て、まだ何かあるのかと言わんばかりの表情で俺は顔をしかめた。