ウルヴォーグ
「お前が言う毎日の平凡、それさえ手に入れれない悲しき命が世界にはどれだけいると思う??お前が俺と馬鹿みたいにくだらない話をしてこうやって並んで腐れ縁の中の俺と下校する、それだけを毎日願っても事件、事故、犯罪、戦争、病気、などで
どうしても手に入れれないどうしても体験できない、そんな悲しい人間がこの世界には五万といるんだ、それなのに平凡が嫌だとかちと贅沢すぎやしないか??」

「うん、確かにそうかも・・・・・でもやっぱり自分には可変的日常が来てほしい、たとえ未来が契約的未来だったとしても。」

「まぁ、いいんじゃないか??お前が望むなら望めば、俺はこの世界がバランス世界だと思ってるしね。」

「バランス世界??」

「そうバランス世界、世界には何事にも決まった量があり決まった限界があると思う、だからお前みたいに平和ボケした人間がいれば反対にそれだけ危険にさらされた不幸な人間がいる、どれだけ平和ボケした勝者人間が危険な世界に住む敗者人間達を救おうとしてもそれは結局無駄で、その人間達を本当に救いたいんならその人間達を天秤に乗せそれにつりあうだけの平和ボケした人間を乗せ、勝者人間の上限と敗者人間の上限を超えないように調整しないといけない、そういうのが自分の思うバランス世界。
勝者人間とか敗者人間とか差別用語で嫌いだ、あぁもうめんどくさい話し終わりだ、こっちがいらいらしちまうわ。」

「ふんふん、でもそうだね君ががこれ以上何か言ったら知恵熱出してしまいそうですもんね。」

中洲は結構不良に見えて、普段から難しい自分なりの理論を常に持っているようだ、たまに他の友達との会話の中難しい理論をというか考えを述べ友達を混乱させている時がある。

「まぁ、お前も寝言ってことは否定しないんだな。」
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